2009年12月8日(火)「しんぶん赤旗」
COP15始まる
温室ガス削減 新枠組みめざす
【ロンドン=小玉純一】地球温暖化対策の国際的枠組みを協議する国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が7日、コペンハーゲンで始まりました。京都議定書の第1約束期間後2013年以降の枠組み合意をめざします。最終日18日に首脳会合を開き、オバマ米大統領ら各国首脳約110人が参加する予定です。
開幕式典で開催国デンマークのラスムセン首相があいさつ。多数の首脳の参加を「かつてない政治的決意の表れ」とし、「会議は失敗が許されず」「強力で野心的な合意が必要だ」と強調しました。
同条約のデブア事務局長は開幕前日6日の会見で、「(条約採択後の)過去17年の気候変動国際交渉でこれほど多くの国が(温室効果ガス排出削減の)固い約束をしたことはない」「コペンハーゲン(の会議)は気候変動対策の転換点だ」と指摘。「各国政府は会期の2週間で気候変動という差し迫った課題に適切な答えを出さなくてはならない」と強調しました。
同氏は、温室効果ガス排出削減と抑制の野心的約束、対策資金の約束などで合意する必要性を指摘。とくに先進国が途上国に対し2012年までに毎年少なくとも100億ドル(約8800億円)を拠出する立ち上げ資金を重視しています。
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