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2009年12月10日(木)「しんぶん赤旗」

住民の足 在来線守れ

北陸新幹線沿線 住民が各党要請

穀田議員ら激励


 北陸新幹線建設に伴い、並行在来線を守る運動をすすめる住民団体の代表らが8日、在来線の存続・充実を求めて国会内で各党に要請しました。

 大糸線・北陸線を守る会、妙高と信越本線を考える会、在来線と地域のあり方を考える直江津・頚城の会などの代表らが、日本共産党の穀田恵二衆議院議員、井上哲士参議院議員に要望しました。

 整備新幹線の建設に伴い、もうからない在来線は、「政府・与党合意」(1996年)により、JRの経営から分離され、第三セクターなどに経営委譲されています。その多くが赤字を抱え、地方自治体の負担を重くし、存続が危ぶまれています。

 岡山紘一郎旧妙高高原町長が、「在来線は豪雪、過疎、高齢化が進む中で、住民の足と地域社会を守る生命線。地域の宝を存続するよう国が責任を持ってほしい」と訴え。「政府・与党合意」を抜本的に見直し、JRを中心とした新たな仕組みをつくること、交通権憲章の観点から、鉄道を軸にした公共交通の確保、総合交通体系を確立することを要望しました。

 穀田議員は、「国鉄分割民営化当時から、在来線を守れと運動してきた。新たな政権になって、旧政権の(JR経営分離の)合意を見直す動きも生まれている。さらに地元の声を広げ、JRに応分の負担をさせることや交通権を権利として認めさせることが大事」と激励しました。



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