2009年12月12日(土)「しんぶん赤旗」
非正規切り放置するな
派遣法抜本改正求め行動
青年ら 厚労省前で訴え
「派遣・非正規切りを放置するな! 派遣法を抜本改正せよ」―大企業の派遣切り・非正規切りとたたかう青年らの声が11日、厚労省前に響き渡りました。全労連の主催で、雨のなか全国から代表ら90人が集まり、「派遣法を抜本改正せよ」「労働者の使い捨てを許すな」と訴え。厚労省交渉や政党・議員への要請行動にも取り組みました。
|
厚労省前の行動で大黒作治全労連議長は、昨年を上回る深刻な大失業と中小企業が苦境に立たされているとのべ、政府は大企業に対して雇用と中小企業を守る社会的責任を果たさせ、一刻も早く派遣法の抜本改正を行うべきだと訴えました。
滋賀一般労組長浜キヤノン関連支部の西原英夫さんは、「派遣会社と勝利和解した。労組がなかったらたたかえなかった。キヤノンに正社員化を求めてたたかう」と報告。「現在、失業給付も切れ、緊急融資の借金で生活している。失業給付の延長を求める」と訴えました。
JMIU(全日本金属情報機器労組)いすゞ自動車支部の五戸豊弘さんは「仮処分で勝利命令を勝ち取った。失業給付が切れ、アルバイトも見つからず、生活保護を受けているが、正社員として必ず戻りたい」と訴え。化学一般バンドー化学支部の一ノ瀬達也さんは「1998年から偽装請負などで働かされてきた。もうけ優先で工場閉鎖を理由とした労働者切り捨ては許さない」と強調しました。
JMIU日産自動車関連支部の土谷理美さんも「日産は再び3カ月雇用を募集し、無責任だ。派遣法が抜本改正されるまでたたかいぬく」と語りました。
政党要請で日本共産党からは穀田恵二衆院議員が応対しました。穀田氏は、「人間らしく働き暮らせる社会にするため頑張りましょう」と激励しました。
■関連キーワード