2009年12月12日(土)「しんぶん赤旗」
労働審判無視に提訴
長浜キヤノン請負 解雇の労働者表明
長浜キヤノン(滋賀県長浜市)で働き、今年4月末に請負会社・小西産業(同県甲賀市)に解雇された日系ブラジル人労働者が11日、大津市内で会見し、解雇を認めなかった大津地裁の労働審判に従わない小西産業と裁判でたたかうと表明しました。
訴えているのは24歳から30歳の8人。労働組合「なかまユニオン」に加盟してたたかい、11月19日には小西産業に解雇は無効で、賃金を支払うよう命じる労働審判が出ました。しかし小西産業は異議を申し立てたため本裁判となりました。
貯金を取り崩す生活の労働者は「まじめに働いてきたのに、動物のように扱われ、くやしい。経営者は法律を守れ。裁判は、ほかの派遣労働者のためにもなる」と話しました。
長浜キヤノンは今春、約1000人の労働者の仕事を奪い、小西産業は269人を解雇。しかし労働審判で弁護団は、経営状態は普通、解雇を避ける努力もなかったと示しました。
弁護団は「労働審判から裁判に移行するのは多くなく、引き延ばし。理由なく解雇された人は声を上げて」と呼びかけています。
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