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2009年12月13日(日)「しんぶん赤旗」

温暖化ストップ

実効ある合意を

日本で世界で市民が行進

COP15へアピール


 デンマーク・コペンハーゲンで開かれている国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で法的拘束力ある合意を求めて、世界各地の環境NGOによる「グローバルアクションデー」が12日、世界100カ国以上で取り組まれました。日本では北海道から沖縄まで約20カ所で、「温暖化をとめるCOP15の成功を!」と共同行動が広がりました。


写真

(写真)コペンハーゲン市内をデンマーク国会に向けてデモ行進する人たち=12日(坂口明撮影)

東京

 東京・渋谷駅周辺でとりくまれた「メークザルール・グローバルアクション東京パレード」。シロクマ帽子をかぶった“シロクマ群団”など数百人が「脱原発は自然エネルギーで」「先進国は2020年に40%削減を」などとアピールしました。

 メークザルールキャンペーン実行委員会の瀬口亮子事務局次長は「地球温暖化で、北極海の氷が解け出し、世界で異常気象が続出している。COP15の交渉では、目先の利益追求ではなく、将来の世代のために実効性ある合意をしてほしい。日本は温室効果ガス削減のルールがなく、削減の仕組みと自然エネルギーを増やす制度が今こそ必要だ」と訴えます。

 東京都内に住む女性(32)は「CO2を出さないように生活をしてみると、楽しいことや面白い発見もある。それを第一歩にして、温暖化をとめていきたい」と話します。

 シロクマ帽子をかぶって参加した東京都や神奈川県の新日本婦人の会のメンバーは「ストップ地球温暖化!子どもたちの未来のために日本政府と産業界は実効ある対策を!」と書いた横断幕を持ちパレードしました。

 実行委員長であるシロクマ姿のシロベエの周りには、あっという間に人だかりが。COP15に参加した気候ネットワークのメンバーからは、電話中継で現地デモが6キロメートルにもおよんでいることが紹介されました。

京都

 関西の環境NGO団体や市民らが12日、「クールな地球へ! 京都アクション2009」と題して、「京都議定書」発祥の地・京都市内でパレードを行いました。主催は、気候ネットワークなどでつくる実行委員会。

 時おり雨が降るなか、参加した200人が地球を模した大きな風船やプラカードなどを掲げ、「日本政府はリーダーシップを発揮せよ」「先進国は野心的な目標を設定せよ」のよびかけに「イエス・ウィ・キャン」と唱和しながら行進しました。

 京都市役所前では、各団体の代表らがマイクを握り「COP15に市民の意思を伝えよう」などと訴えました。COP15の参加者が現地から電話を通して「日本が積極的な態度でのぞめば国際合意も可能だ」とメッセージを寄せました。

 日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区予定候補が訴え、党京都市議が参加しました。



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