2009年12月16日(水)「しんぶん赤旗」
志位委員長、習近平中国国家副主席と会談
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日本共産党の志位和夫委員長は15日、都内のホテルで、来日中の習近平中国国家副主席と会談しました。
両氏は、昨年5月に胡錦濤主席が訪日した際の志位氏との会談で、日中両共産党が、(1)日中両国関係の発展に寄与すること(2)世界とアジアの平和のために協力すること(3)条件は異なるが、社会主義・共産主義を目指す政党として理論交流を進めることで合意したこと―を想起し、両党関係をいっそう発展させていくことを確認しました。
習副主席は、日中国交正常化以来37年経過し、両国関係はかつてない高いレベルになっており、日本共産党はそのために貢献してきたと述べました。また、世界経済の危機について、資本主義の発展方式の破たんが分かった、世界で特定の国の発展方法や価値観だけが完ぺきという見方はできないと発言しました。
志位氏は、各国には独自の価値観、発展のアプローチがあり、それを相互に尊重することが今日の世界で重要になっていると述べ、特定の価値観、発展方式の押し付けはよくないと述べました。さらに、世界経済危機をめぐっては、日本でも「資本主義の限界」が広くメディアなどで取り上げられるようになっているなど、資本主義の深い矛盾が示されていると発言しました。
志位氏はさらに、日本共産党の第25回大会決議案が、資本主義から社会主義・共産主義への体制変革が21世紀の歴史の法則的な発展方向であることを解明していると紹介するとともに、社会主義をめざす国々もまた、経済危機や地球環境への対応能力が試されており、これらの人類的課題で資本主義より優れた対応ができることが結果において示されることを期待すると表明しました。
会談には、日本共産党から市田忠義書記局長、緒方靖夫副委員長、穀田恵二国対委員長、広井暢子女性委員会責任者、森原公敏国際局次長が、中国側から崔天凱駐日中国大使、武大偉外務次官、彭森国家発展改革委員会副主任、陳健商務次官、趙少華文化次官、施芝鴻中国共産党中央政策研究室副主任、蒋超良国家開発銀行行長らが同席しました。
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