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2009年12月17日(木)「しんぶん赤旗」

国は仕事よこせ

年の瀬行動 道埋まる

東京・官庁街


写真

(写真)「仕事よこせ、職よこせ」と厚生労働省前でこぶしを上げる人たち=16日、東京・霞が関

 「仕事よこせ、職よこせ! 雇用のセーフティーネットをつくれ」―年の瀬を迎え、深刻さを増す雇用・失業問題や中小企業の経営危機打開を求める唱和が16日、東京・霞が関の官庁街に響き渡りました。東京春闘共闘と東京地評が呼びかけた行動で、各省庁前には旗が並び立ち、千人の参加者で歩道はびっしり埋まりました。

 省庁前では、切実な要求実現を求めて参加者一人ひとりが個人請願を提出。請願受付に並ぶ人で歩道には長蛇の列ができました。

 厚生労働省前で東京春闘の伊藤潤一代表委員は「『派遣村』を再びつくらなくてもすむようにする国の責任は大きい」と指摘し、緊急の生活・住居対策とともに労働者派遣法の抜本改正を求めました。

 社会保険庁民営化による職員の解雇問題で全厚生神奈川支部の代表は「安心できる年金行政のために職員の雇用継承こそ必要です」と訴え。「全国一律の最低賃金をつくり、貧困根絶を」(全労連・全国一般東京地本)、「介護職場の待遇改善のため民主党が公約した介護職員の4万円賃上げ実現を」(東京医労連)と求めました。

 「首相は母親から『子ども手当』をもらったようだが、私たちの厳しい生活は変わっていない」と切り出したのは首都圏青年ユニオンの組合員。労働者が路頭に迷うことのないように緊急対策をとるよう訴えました。

 金融庁前では、貸し渋りをやめさせ、返済猶予するよう指導の強化を求め、国土交通省前ではタクシーなどの規制緩和路線を改め、生活関連型の公共事業を推進する対策などを求めました。



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