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2009年12月17日(木)「しんぶん赤旗」

小児病院

存続請願を不採択

都議会・民自公反対 共産党は賛成


 東京都議会第4回定例会は16日、都が廃止を計画している都立3小児病院(清瀬小児、八王子小児、梅ケ丘)の存続を求める請願・陳情(6万3033人分)に民主党、自民党、公明党が反対し、不採択にしました。日本共産党、生活者ネットなどは採択に賛成しました。

 日本共産党の大山とも子都議は討論で、「質疑を通じて、3小児病院の存続の必要性がますます明らかになった」と強調。清瀬小児の廃止は北多摩北部地域の小児救急に大穴をあけ、八王子小児の代替としている市内の二つの大学病院では小児救急の受け入れは1日交代で実施されていて、両病院とも大変混雑しており「代替はできない」と指摘しました。また、両小児病院の廃止で北多摩北部医療圏と八王子市内のNICU(新生児集中治療室)がゼロになると強調。梅ケ丘についても移転統合先の小児総合医療センターが、小児精神科病院の最低限の条件とされた独立した建物になっていないとし、「廃止統合は療養環境の大後退でしかない」と指摘。すでに3小児病院では外来の診療規制や病棟の閉鎖によって患者の行き場がなくなるなど混乱が起きていることをあげ、「子どもの命を守るため、都議会の責務を果たそう」と各会派に呼びかけました。

 3小児病院は3月の都議会で自民党、公明党の賛成で廃止条例が可決されました。7月の都議選では条例に反対した民主党、日本共産党、生活者ネットなどが過半数を占めましたが、民主党は廃止容認に態度を変えています。



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