2009年12月17日(木)「しんぶん赤旗」
後期医療 今すぐなくせ
90歳先頭に 厚労省前座り込み
小池・高橋両議員激励
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「後期高齢者医療制度は今すぐ廃止せよ! 安心できる介護保険制度を」。全国老後保障地域団体連絡会(全国老地連)は16日、2010年度予算に向けた要求行動として東京・霞が関の厚生労働省前で座り込みを始めました。18日まで48時間続けます。
この冬一番の冷え込みの中の行動。90歳を先頭に「がんばろう」を歌いながら元気よく座り込み。スーツ姿のサラリーマンたちがカンパを寄せました。
東京都老後保障推進協会の城田尚彦会長は「後期高齢者医療制度の廃止法案は昨年、参院で可決しました。その通り廃止しても混乱などおきません。こんな差別的な制度はすぐに廃止すべきです」と強調しました。
参加者が次々にマイクを握りました。「東京大空襲の時、東陽町(江東区)の交差点近くで、膝(ひざ)を立てて子どもを抱いたまま黒こげで亡くなっていた女性を見た時、その場で泣きました」と切り出したのは千葉県船橋市の西垣洋一さん(80)です。「後期高齢者医療制度廃止を先送りなんて人をばかにしています。苦労してきた年寄りをこんな扱いする国が発展しますか」と憤ります。
参加者は、長妻昭厚労相あての要求書を提出しました。
日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員、高橋ちづ子衆院議員が駆け付けました。
小池氏は「高齢者が座り込みなどしなくてもすむような憲法9条、25条が花開く社会をつくりましょう」とよびかけました。
トランペット奏者の松平晃さんが「世界に一つだけの花」を演奏し、唱和しました。