2009年12月19日(土)「しんぶん赤旗」
COP15コペンハーゲン
首脳会議大詰め
合意めざし交渉続く
【コペンハーゲン=坂口明】コペンハーゲンで開かれてきた国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は18日、最終日を迎え、合意成立に向けた大詰めの交渉が続いています。
同日正午(日本時間同日午後8時)からは、各国首脳が参加してラスムセン・デンマーク首相主催の「非公式ハイレベル・イベント(首脳会議)」を開催。このなかで中国の温家宝首相は温室効果ガスを2020年までに05年比で原単位あたり最大45%削減するなどの自主目標を、COP15の「結果いかんにかかわらず達成し、超過達成する」と演説しました。
ブラジルのルラ大統領は、合意に至れば貧困国の温暖化対策を支援する資金メカニズムにブラジルも参加すると発言し、拍手を浴びました。オバマ米大統領は、20年までに1990年比3〜4%削減という中期目標を再確認するにとどまり、合意成立には「すべての側の動きが必要だ」と述べました。
鳩山由紀夫首相は、今回の会議の合意に基づき「可能ならば来年半ばまでに、公正で包括的な法的文書」の採択をと演説しました。
関係筋によれば、18日朝までに、COP15宣言草案で、▽世界全体の気温上昇の上限を産業革命以前の水準から2度に抑える▽先進国が20年まで年間1000億ドル(9兆円)の途上国向け温暖化対策支援を確約する―などを盛り込んだ宣言案がまとめられる見通しになったとされます。
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