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2009年12月19日(土)「しんぶん赤旗」

築地市場移転

なぜ汚染地と交換

清水都議 都の購入計画追及


 日本共産党の清水ひで子東京都議は18日の都議会築地市場移転再整備特別委員会で、都中央卸売市場が来年度、高濃度の有害物質に汚染された江東区豊洲の東京ガス工場跡地を市場予定地として、都港湾局所管の臨海開発事業会計から購入しようとしている問題を追及しました。

 中央市場が購入を予定しているのは、東京ガスが所有していた土地で、豊洲地区の区画整理事業で臨海会計の所有となっています。購入価格は、すでに購入した他の市場予定地より割高の641億円(12・7ヘクタール)の予定です。

 清水氏は「駅に近く土壌汚染もない好条件の港湾局の土地を、なぜ条件の悪い東京ガス工場跡地と交換したのか」と質問。石原都政が東京ガスに工場跡地購入を働きかけ、売却合意を結んだ経過をあげ、「破たんした臨海開発会計の救済のためといわれても仕方がない」と批判しました。

 清水氏はまた、市場関係者や日本共産党が提案している築地市場の現在地再整備案を、都がまともに検討していないと批判。韓国ソウル市が老朽化した市場を、民間の公募提案を受けて再整備していることを示し、「現在地再整備を公募で検討すべきだ」と迫りました。

 都中央卸売市場の黒川亨参事は港湾局用地の購入を「区画整理審議会の答申を受け、地権者の合意で決めた」と答えました。



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