2009年12月21日(月)「しんぶん赤旗」
肝炎対策 充実これから
原告団ら横浜で訴え
「肝炎患者支援のための市民フォーラム」(神奈川県肝臓病患者会協議会、B型肝炎訴訟原告団、薬害肝炎訴訟原告団の3団体)と神奈川薬害肝炎弁護団は20日、横浜市内で、11月30日に成立した肝炎対策基本法の報告集会や街頭宣伝に取り組みました。
JR横浜駅西口前の宣伝では、「もう待てない!350万人のいのち」と書かれた横断幕をかかげ、「市民の支援と協力で薬害肝炎被害者を救済する法律が実現できました」と市民に報告しました。
薬害C型肝炎九州原告団の男性の母親(川崎市)は「たくさんの署名を集めることができ、ようやく患者を救済する法律ができました。ひとりでも多くの肝炎患者が救済されるよう、これからも活動をつづけます」。同弁護団の鈴木順弁護士は「被害者が国会にも働きかけて制定された基本法には国の責任がきちっと明記されました。これからは、被害者救済のための治療体制の充実が求められている」と話しました。
報告集会では原告団のメンバーがつぎつぎと発言。同協議会の合澤トシ幹事は「政権交代しても2カ月間、国会で審議がすすまず悔しかったが、みんなで力を合わせ与野党に働きかけて政治を動かした」と運動を振り返りながら、喜びました。
参加者らは「薬害肝炎だと気づいておらず、救済されない人たちも多くいる。救済制度の充実のためにさらに運動をつづけたい」と新たな決意を語りました。