2009年12月21日(月)「しんぶん赤旗」
党の考え「心に響く」
2森林組合、紙議員と懇談
北海道
日本共産党の紙智子参院議員は18日、北海道名寄市、下川町を訪れ、上川北部森林組合、下川町森林組合の幹部らと懇談しました。市営住宅建て替え事業に市有林のカラマツを建築材に利用し始めた前日の芦別市での調査に続くもので、共産党の川村幸栄名寄市議が同行しました。
上川北部森林組合では、大久保正章代表理事らが応対しました。同組合の林正博組合長は、全国森林組合連合会(全森連)会長を務めています。
東京で11月25日開かれた全国森林組合大会に参加した大久保氏は、共産党の志位和夫委員長の来賓あいさつについて「志位委員長の話を直接聞いたのは初めて。森林についての考えを持っている、いい話だった。中身もうわべだけでなく、感動し心に響く内容だった」と感想を述べました。その上で「委員長の考えが現実味を帯び何かしてくれれば、なお素晴らしい。それを期待している」。
紙議員は「私たちも林業問題をしっかり勉強して、今まで積み重ねられたものを大事にしていきたい」と述べました。
下川町森林組合では、山下邦廣代表理事組合長らが応対しました。山下氏は「林業は環境問題などから魅力ある産業として、国民の関心が高まっている。しかし、輸入材などの影響で価格が安く、価格保障制度のようなものが林業にあれば、山の管理は進んでゆくと思う」と要望を述べました。紙議員らは同組合の加工工場を視察しました。
紙議員は、下川町のサンル川に計画されているサンルダムをめぐり、安斎保下川町長、島多慶志名寄市長と懇談しました。
同ダムは、鳩山政権が掲げたダム事業見直しの対象になっています。
紙議員は、安斎町長、島市長に対し「サンルダムは、このまま中止になる可能性もあります。中止の場合も視野に入れ、ダムによらない治水対策と、地域振興策を住民と一緒に考えるべきではないでしょうか」と意見を伝えました。