2009年12月22日(火)「しんぶん赤旗」
「文化」削る仕分け批判
宮本議員に 芸団協など「予算拡充を」
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民主党政権の「事業仕分け」による来年度の文化予算の削減に反対する日本芸能実演家団体協議会(芸団協)や芸術家会議など文化団体の代表は21日、衆院第1議員会館で、日本共産党の宮本岳志衆院議員と「事業仕分け」や文化予算充実の問題で懇談しました。各界から13人が参加しました。
宮本氏は「自公政権でも助成金は減っていたが、旧政権の答弁書でさえ“舞台芸術の公演等は採算困難”と認めていた。ところが民主党政権は事業仕分けで『採算をとれ』と要求し、文化芸術の現実、世界的常識を理解していない。みなさんと一緒に削減を許さず、予算拡充へがんばりたい」とあいさつ。芸団協の浜田晃常任理事は「宮本さんの話を聞くと、事業仕分けへのわれわれの思いが伝わっている」と述べました。
芸術家会議(51団体で構成)の瀧淳代表幹事は「仕分け人は、国の責務を定めた文化芸術振興基本法を理解していない」と指摘しました。
参加者からは「文化芸術は非効率であり、効率ありきでムダというのはおかしい。オーケストラの定期公演は赤字でやっており、助成がないと成り立たない」「『仕分け』を機会に実演芸術の助成充実に議論を広げたい」との意見も出ました。
懇談には、芸団協、芸術会議のほか、日本演奏連盟、日本オーケストラ連盟、合唱音楽振興会、日本劇団協議会、現代舞踊協会、日本児童・青少年演劇劇団協同組合、落語芸術協会の代表が出席。党学術・文化委員会の土井洋彦事務局長、辻慎一事務局次長が同席しました。
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