2009年12月22日(火)「しんぶん赤旗」
JAL
年金減 OB4割反対
「考える会」 署名集約を発表
日本航空OB有志でつくる「JAL企業年金の改定について考える会」は21日、企業年金の減額に反対する署名が3909人分となり、OB8800人の44%にのぼっていることを明らかにしました。東京都内で記者会見しました。
減額にはOBの3分の2以上の同意が必要ですが、大きく下回っていることが改めて浮き彫りになりました。
一方、日航本社は、事前に行った意向調査で3分の2に近い64%が同意したと発表しており、食い違う結果となっています。
この署名は、5割超の減額が浮上するなか6月に開始。その後OBで最大3割超の減額案が提示されてからも増え続け、反対署名の取り消しを申し出た人はわずか2人でした。
日航は減額に向けた正式手続きとして各人に具体的な減額金額などを記載した同意書の発送を始めており、1月上旬までに返答を求めています。
同会世話人らは、「減額に強い反対意見がある。不正な集計が疑われる場合、照合できる証拠が必要だ」として減額に同意しない人の数を把握する活動に取り組む考えを明らかにしました。
同会は同日、東京都内でJAL企業年金の改定を考える集いを開き、735人が参加しました。年金だけが問題にされていることへの疑問や同意しても年金が守られる保障はないなど不安・不信の声が改めて出され、考える会の情報を頼りに判断していきたいとの声が寄せられました。