2009年12月25日(金)「しんぶん赤旗」
首相自ら調査、解明を
鳩山氏元秘書起訴 市田書記局長が指摘
日本共産党の市田忠義書記局長は24日、国会内で記者会見し、鳩山由紀夫首相の元秘書が政治資金規正法違反の罪で起訴されたことについて、「鳩山首相には、事実を自ら調べ、国民の前に明らかにする政治的・道義的責任がある」と強調しました。
市田氏は、「事は一国の総理の政治資金にかかわる疑惑だ。司法は司法で厳正な捜査と真相究明をやるわけだが、首相にも当然、総理大臣として、自らがその疑惑について事実を調べて、どうしてこれだけ巨額の資金が必要であり、何に使ったのか国民の前に明らかにする責任がある」と指摘。「とくに鳩山さんは、野党時代に、“秘書が犯した罪は政治家の罪”と言っていたわけだから、秘書の責任にすべきではない」と指摘しました。
また、市田氏は、鳩山氏は民主党の代表でもあり、同党には小沢一郎幹事長にかかわる疑惑もあると述べ、「民主党という政党としても自浄作用を発揮して、国民の前に事実を明らかにすべきだ」と強調しました。
さらに、記者団から「首相からの説明責任が果たされない場合、来年の通常国会で党として追及するか」と問われた市田氏は、「当然だ。説明の中身によっては、通常国会の中で当然、真相を究明し、政治的責任を追及していく」と表明しました。