2009年12月27日(日)「しんぶん赤旗」
命つなぐ総行動へ
ワンストップの会 公設派遣村を活用
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昨年の年越し派遣村に取り組んだ全労連や全国ユニオンをはじめ労働組合や市民団体の有志は26日、東京都庁前で記者会見し、国と東京都が28日〜1月4日朝まで開く「公設派遣村」(渋谷区・国立オリンピック記念青少年総合センター)を活用して命をつなぎ、生活を再建しようと呼びかける「つなぐ・つながる総行動」に取り組むことを発表しました。
発表したのは「年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会」(ワンストップの会)のメンバー。全労連の井上久事務局次長は、「国や都と交渉し、運営をかなり改善した」として、「公設派遣村を困っている人に知らせ、制度につなぐ活動に取り組む」と述べました。
「公設派遣村」は当初、28日までの予約が必要とされていましたが、ハローワーク新宿・歌舞伎町庁舎が年末年始も開かれることになり、いつでも申し込みが可能になりました。
利用条件も、ハローワークで登録し、「相談したい」と意思表示をすればよく、失業期間の制限もありません。申し込みが当初の定員枠500人を超えても、拒否しないことが確認されました。
全国ユニオンの安部誠事務局長は「派遣村に取り組んだことが影響し、今回の国や都の取り組みになった」と強調。井上氏は「問題は制度の周知徹底と、1月4日以降に適切な支援で生活再建できるかです」と指摘しました。メンバーらは「駅やネットカフェ、公園などで、困っている人に声をかけたり、生活相談などを行うボランティアを募集します」と呼びかけました。
問い合わせ先
ハローワーク新宿(東京都新宿区歌舞伎町2の42の10)は、フリーダイヤル(0120)874505(東京都内からでないとかかりません。遠隔地の人には移動手段の援助があります)
ワンストップの会連絡先・ボランティア申込先080(3432)9023(29日からハローワーク新宿前で現地受け付けも行います)
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