2009年12月29日(火)「しんぶん赤旗」
原爆症 控訴取り下げ
救済法の成立後 初
広島
国の原爆症認定をめぐる広島集団訴訟について、原告弁護団は28日、原告2人が未認定のまま広島高裁で係争中だった第2次訴訟の控訴を同日付で取り下げたと発表しました。原告弁護団によると、敗訴原告を基金で救済する原爆症救済法の成立後、原告側の取り下げによる訴訟終結は初めてです。
2006年に広島地裁が41人を原爆症と認めた第1次訴訟は今年9月までに国側と原告側双方が控訴を取り下げ、終結。第2次については「敗訴原告の救済策として提示された基金の設立についてまだ明らかになっていない」として、取り下げを見送っていました。