2010年1月3日(日)「しんぶん赤旗」
「公設派遣村」生活相談に不満
仕事見つかるまでの支援ほしい
「年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会」が東京・渋谷区の「公設派遣村」前で入所者に行っている生活相談に、2日も多くの相談が寄せられました。その中で「『公設派遣村』での相談活動は不十分」との声が相次いでいます。
16歳の時からとび職をしてきた東五郎さん(27)=仮名=は昨年4月、会社が倒産し、仕事を失いました。
新宿のハローワークに週2、3回通いますが仕事は見つかりません。昨年12月から路上生活に。「ワンストップの会」のビラを見て、「公設派遣村」に入所しました。
「個室で食事もでるので助かる」という東さん。「でも『公設派遣村』での相談活動は『ともかくハローワークで仕事を探して』という内容。ハローワーク通いしてだめだから来ているのに…。仕事がみつかるまでの支援が欲しい。生活保護の相談も、『まだ若いから』と相手にされなかった」
東さんは1日、「ワンストップの会」に相談し、生活保護申請の手続きを取りました。
「ワンストップの会」の相談には、「公設派遣村」での相談活動について、「生活保護を受けたいといったが『お金がない』ととりつく島もなかった」(61歳)、「4日から住む所がないのに仕事のことばかり言われる」(34歳)、「生活相談といっても生活実態の聞き取りだけだった」(39歳)などの声が寄せられています。