2010年1月14日(木)「しんぶん赤旗」
第25回党大会での
志位委員長の開会あいさつ
日本共産党第25回大会で、志位和夫委員長が述べた開会あいさつは次のとおりです。
大会にお集まりの代議員および評議員のみなさん。
CS通信、インターネット中継をご覧の全国のみなさん。
私は、ここに日本共産党第25回大会の開会を宣言いたします(拍手)。そして、この党大会の準備と成功のために力をつくされたすべての党員のみなさんに、党中央委員会を代表して、心からの感謝と連帯のあいさつを送ります。(拍手)
在日の外交団の方々の紹介
この大会には、会議を傍聴していただくよう、日本で活動されている外交団の方々をご招待いたしました。つぎの19の国の大使あるいは外交官の方々のご出席をいただきました。国名を日本の五十音順に紹介いたします。イラン、ウクライナ、ガーナ、カザフスタン、キューバ、ケニア、サウジアラビア、中国、チュニジア、ネパール、パキスタン、東ティモール、ブルガリア、ベトナム、南アフリカ、モロッコ、ラオス、ルクセンブルク、ロシア。以上の国の外交団の方々であります(拍手)。遠いところまでわざわざおいでくださったことに、心からのお礼を申し上げるものです。(拍手)
私たちは、海外に出かけての活動とともに、在日の外交団の方々との交流、外交団の方々を通じての各国政府との交流を、外交活動の重要な部分と位置づけて、日ごろから力をそそいでおります。それぞれの国の政府とわが党の立場とは、共通点もあれば、相違点もあると思いますが、大会の様子を通じて、日本の政治の一部をになっているわが党の活動をありのままに見ていただき、相互理解と友好が深まることを心から願っております。
亡くなられた同志たちへの追悼
前大会は2006年1月に開かれましたが、それから現在までの4年間に全国で1万6347人の同志たちが亡くなりました。そのなかには、宮本顕治元議長、村上弘元委員長、上田耕一郎前副委員長はじめ14人の名誉役員の方々も含まれています。新しい日本をめざし、日本国民の利益を守り、世界と日本の平和と進歩のために、最後まで日本共産党員として活動されてきた方々であります。
この同志たちを第25回党大会の名において追悼するために、黙とうをおこないたいと思います。ご起立をお願いします。
黙とう。
黙とうを終わります。ご着席ください。
「決議案」を練り上げ決定する――すべての土台に党綱領が
この第25回党大会は、2010年代の初めの年に開かれる党大会として大きな任務をもっています。
第一は、日本共産党が内外の諸課題にとりくむ基本的方針を打ち出した「大会決議案」を練り上げ、決定することであります。この間、長年にわたって政権党の座をしめつづけた自民党が、国民の審判によって退場するという、日本の情勢の大きな前向きの変化がおこりました。「決議案」は、新しい情勢の特徴を深く分析し、そのもとでのわが党の任務を全面的に明らかにしています。
私が、強調したいのは、「決議案」の分析と提起のすべての土台に、6年前の第23回党大会で決定した新しい綱領があるということです。この間の日本の情勢の激動的展開のなかで、綱領の生命力がいよいよ豊かに力強く発揮されつつある。新しい「過渡的な情勢」が生まれましたが、綱領の目でそれを見てこそ、いまおこっている出来事を的確にとらえることができるし、私たちの進路も迷うことなく明らかにすることができる。これが「決議案」を作成し、全党討論をすすめてきた、私たちの実感であります。
大会が、「決議案」をさらに練り上げ、決定するという任務を的確にやりとげるならば、2010年代の私たちの行く手をてらす政治文書として、必ずや大きな力を発揮すると確信するものであります。
参議院選挙の躍進をめざす全党の総決起の跳躍台に
第二は、この大会を、半年後に迫った参議院選挙での躍進をめざす全党の総決起への跳躍台としていくことであります。
昨年、大きな前向きの一歩を踏み出した日本の政治を、さらに前にすすめることができるかどうか。それは参議院選挙での日本共産党の躍進にかかっています。そして、参議院選挙勝利のとりくみは、1年3カ月後にたたかわれるいっせい地方選挙勝利のとりくみと一体にとりくむことが強く求められます。
「決議案」は、参議院選挙での躍進にむけた全党の活力と決意を大きく高めつつあります。「今度こそ勝とう」との機運が、大きく広がりつつあります。
この大会までに、5人の比例代表予定候補とともに、沖縄をのぞく46都道府県で、参議院選挙の予定候補を決定しました。予定候補の全員が、大会に参加しておりますが、明日はそろってご紹介する予定です。
この大会が、参議院選挙、いっせい地方選挙勝利への道を開いた大会となったと党史に刻まれるように、大いに奮闘しようではありませんか。(拍手)
新しい中央委員会の選出――将来を展望した幹部政策
第三は、党綱領と大会決議の具体化、実践の先頭にたつ新しい党中央委員会を選出することであります。
「決議案」では、「将来を展望した幹部政策として、中央委員会の構成のあり方を見直し、とくに准中央委員については、後継幹部として成長することを任務として位置づけ、将来性のある若い幹部、新しい幹部、女性幹部の大胆な抜てきをはかる」とのべています。
この立場にたって、現中央委員会の責任で新しい中央役員候補者を推薦し、党大会に提案したいと考えております。
この党大会が、みなさんの活発な討論をつうじて、これらの任務を立派に果たし、新しい情勢のもとで、私たちの事業の新たな前進と飛躍にむけ、実り豊かな成果を生みだすことを心から願って、開会のあいさつを終わります。(拍手)
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