2010年1月20日(水)「しんぶん赤旗」
不況打開、派遣法改正を
国民春闘共闘 時給1000円署名も
厚労省前 500人が唱和
「大企業の内部留保を還元し賃上げで不況打開を」「労働者派遣法の抜本改正を」「全国最低賃金を時給1000円以上に」―。全労連、国民春闘共闘、東京春闘共闘は19日、2010年春闘のスタート行動となる春闘闘争宣言行動に取り組みました。
厚生労働省前では、500人の参加者が安定した雇用の実現などを求めて、唱和しました。
主催者あいさつした東京春闘の伊藤潤一代表委員は、「景気、経済は内需が落ち込み深刻な状況」として、労働者派遣法の抜本改正と低すぎる最低賃金の引き上げを訴えました。
全労連と国民春闘は最賃1000円署名に今春闘で取り組みます。
全労連の小田川義和事務局長は、この春闘で(1)深刻な労働条件の改善にむけ雇用の安定をはかり、労働者派遣の抜本改正を求める(2)内需拡大にむけ、最賃の時給1000円への引き上げを求める(3)社会保障の整備・拡充を求める―と述べました。
各労組の代表が決意を表明。「最賃問題を最重点課題とし、いつでもどこでも時給1000円を」(生協労連)「労働者の使い捨てを許さない運動を盛り上げ、抜け道のない派遣法の抜本改正を求める」(神奈川労連)「社会保険庁職員の分限免職(解雇)撤回を求めて人事院に不服申し立てをした。年金記録問題の早期解決のためにも雇用継承を求めていく」(全厚生)と語りました。