2010年1月20日(水)「しんぶん赤旗」

「賃上げ・雇用確保を」

経団連を800人が包囲


 東京都内の日本経団連会館を約800人が包囲しました。「内部留保を国民に還元し、景気回復をはかれ」と唱和。大企業本社が集まる丸の内のデモ行進では、「労働者の使い捨ては許さないぞ」「下請けいじめをやめろ」とアピールしました。

 全労連の大黒作治議長は経団連前で、「国民が求めているのは購買力を引き上げて景気を回復し、貧困を解消することだ」と強調。「内部留保を社会に還元し、賃金と最低賃金を引き上げる以外に景気回復する道はない」と訴えました。

 リレートークで、「正社員と同じ仕事をしながら、簡単にクビを切られた」と告発したのは、資生堂鎌倉工場で全国一般の分会を結成した分会長(54)。「誇りと責任をもって働き続けたい」とのべ、経団連として資生堂に働きかけるよう求めました。

 全教の代表は、教育現場に表れる子どもの貧困の実態を示し、「すべての国民の雇用を確保し、安心して暮らせる社会的責任を果たすべきだ」と要請。JMIU(全日本金属情報機器労組)の代表は、「財界の攻撃をはね返し、賃上げでこそ不況を打開できる世論をつくり、勝ち取っていく」とのべました。

 都内の郵便局で働く女性(60)は、「最低賃金など賃金を上げないと景気は上向かない。労組の役割を果たし、若者が希望をもって働ける職場と社会をつくるために頑張りたい」と話していました。



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