2010年1月26日(火)「しんぶん赤旗」
第2次補正案 衆院通過
アフガン国軍へ12億円を拠出 笠井議員が反対討論
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衆院本会議で25日、2009年度第2次補正予算案が採決され、民主、社民、国民新、公明、みんなの各党の賛成多数で可決、参院に送付されました。日本共産党は反対しました。
反対討論に立った日本共産党の笠井亮議員は「自民・公明政権による大企業や軍事優先の予算を抜本的に見直し、国民生活に振り向けることこそが求められている」と強調。しかし補正予算案は「1次補正予算しか見直しの対象とせず、当初予算に切り込む姿勢が見られない」と指摘しました。
笠井氏は補正予算案で執行する緊急経済対策について、雇用・中小企業対策などで「国民の要求が一定、反映されている」としつつも、「全体としては自公政権が講じてきた対策の延長線上」だと指摘しました。
「看過できないこと」として、アフガニスタン国軍への拠出金約12億円が盛り込まれていることを指摘。「他国の軍隊への財政支援は、憲法9条を持つ日本として許されない」と批判しました。
また、後期高齢者医療制度について、民主党の総選挙公約だった廃止を先送りするだけでなく、今年4月から全国平均で14%引き上げられる保険料の軽減策を予算措置していないことを取り上げ、「二重の後退だ」と強調しました。