2010年1月29日(金)「しんぶん赤旗」

首相、寄付に関与認める

平野氏に1000万円 「秘書任せ」と矛盾

井上議員質問


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(写真)質問する井上哲士議員=28日、参院予算委

 日本共産党の井上哲士議員は28日、参院予算委員会で、鳩山由紀夫首相の偽装献金疑惑を追及しました。このなかで、平野博文官房長官への資金提供への関与を認めるなど、秘書に資金管理は任せてきて自分は関与していないとしてきた首相のこれまでの発言との矛盾が浮き彫りになりました。

 井上氏が取り上げたのは、鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」が2007年9月10日、平野博文官房長官の資金管理団体に1000万円を寄付した問題です。

 寄付を受けた経過について、平野官房長官は「当時、総理は民主党幹事長、自分は幹事長代理で、選挙とかいろんな党の課題があり多分、総理にお願いした」と説明。鳩山首相も「多分そうではないか」と認めました。

 井上氏が、出費の指示は誰がしたのかとただすと、平野長官は「当然、総理からされたんじゃないでしょうか」と明言。井上氏は「全部秘書に任せてきたという首相の言い分は通用しないことが明らかになった」と強調しました。

 井上氏は鳩山首相率いる「政権公約を実現する会」(03年結成)が、政治団体の実態があるのに7年近くも無届けにして、政治資金収支報告書の提出義務や寄付金の量的制限の規制を逃れていた疑惑もただしました。

 鳩山首相は、政治団体として届ける必要の無いものだと主張。その一方で、政治団体として届け出る意向であることを明らかにしました。

 「届け出るということは政治団体としての実態があるということだ」と強調した井上氏は、鳩山首相が同会にどれだけ資金を出していたか、さかのぼって収支の実態を明らかにすることを要求。首相は「把握できない」と拒否しました。

 井上氏は重ねて、「首相の責任で真相を明らかにせよ」と迫るとともに、小沢一郎民主党幹事長の疑惑とあわせ集中審議を行うことを求めました。



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