2010年1月31日(日)「しんぶん赤旗」
パナ電工に是正指導
三重労働局 業務偽装し「派遣切り」
パナソニック電工四日市工場(三重県四日市市)に働いていた永井ひろゆき氏(28)=みえ青年ユニオン=の「派遣切り」問題で、三重労働局が25日に同社を是正指導していたことが、29日までに明らかになりました。同労働局が永井氏に口頭で連絡してきたもの。
永井氏は、パナソニック電工の面接を受けて、同社100%子会社の派遣元と契約するかたちで2003年8月から5年8カ月間、四日市工場で「物の製造」業務に従事。昨年3月、契約期間切れを理由に一方的に「不当解雇」されました。
永井氏が労働局に確認した是正指導の内容は、永井氏の業務が期間の制限のない特定26業種に該当せず業務偽装であることや、労働者を特定する行為の事前面接を行っていたこと、派遣先管理台帳の記載が不備だったことなど。いずれも労働者派遣法違反です。
29日には津地裁で、永井氏が申し立てていた労働審判で「申し立て棄却」の結論が出されました。
永井氏と弁護団、「支える会」は通常裁判に移行することも視野に今後の対応を検討する一方、労働局の指導に同社が従うよう、世論への訴えなどを強めていくことにしています。
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