2010年2月2日(火)「しんぶん赤旗」
後期医療制度
高齢者は怒る 民主の公約破り
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「後期高齢者医療制度は直ちに廃止を」と1日、衆院第1議員会館の会議室いっぱいに高齢者が集まり怒りの声をあげました。日本高齢者運動連絡会が主催した2・1高齢者国会内集会です。関東の各都県を中心に集まった100人余りの参加者が総選挙前の公約から後退し、制度廃止を4年後に先送りした鳩山政権を批判しました。
各界、各地で活動している高齢者運動組織の代表が次々に発言。「鳩山政権の公約違反に心から怒りをもって参加した。全国の地域組織をあげて『直ちに廃止を』の声をあげ運動を強めたい」「厚労省前での座り込みや宣伝・署名行動に取り組んできた。座り込みには若い人を含めてこれまでにない広い人が声をかけてくれたし、署名行動には『何の署名ですか』と声をかけてくる人が目立った。変化を感じる」とのべました。
日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員(参院東京選挙区予定候補)があいさつしました。小池氏は、後期高齢者医療制度での鳩山政権の「二重の公約違反」を指摘。公約から後退して廃止を4年後に延ばしたのに加えて、保険料の上昇が見込まれるのに、約束した抑制措置を講じていないため多くの県で保険料が値上げになると強調しました。こうした国民への裏切り行為をやめ、75歳以上の人には、むしろ「医療費は無料」の措置をとるべきだ、とのべ拍手に包まれました。
これに先立って250人が参加して学習講演が行われ、日本高齢者運動連絡会顧問の篠崎次男氏が「後期高齢者医療制度をめぐる情勢とわたしたちの運動の意義と課題」と題して講演しました。