2010年2月2日(火)「しんぶん赤旗」
消費税増税の動き批判
民主・自民の対応に市田氏
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日本共産党の市田忠義書記局長は1日、国会内で記者会見しました。2011年度までに消費税増税を含む「税制改革」を行うとした所得税法の付則について、野田佳彦財務副大臣が前日、「生きている」と発言したことについての受け止めを問われ、「民主党は、結局、財源というと消費税に行きつかざるをえないのか」と批判しました。
市田氏は、野田副大臣が付則の削除を明言しなかったことや、この間、仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相、菅直人財務相が増税を示唆する発言を行っていることと、「4年間、消費税の増税は行わない」という鳩山由紀夫首相の言明との矛盾を指摘しました。
また市田氏は、自民党の谷垣禎一総裁が同日の代表質問で、社会保障財源を口実に消費税増税を検討する超党派の「円卓会議」の設置を提案したことを指摘。「自民党も民主党も、結局、財源となると消費税しか思いつかないのは、軍事費や大企業・大資産家優遇税制という『二つの聖域』にメスを入れるという立場がないからだ」と強調しました。