2010年2月2日(火)「しんぶん赤旗」
民主党内の「けじめ」発言
司法任せ変わらず
市田氏指摘
日本共産党の市田忠義書記局長は1日、国会内での記者会見で、民主党内で小沢一郎幹事長の疑惑をめぐって「自浄能力の発揮」にふれる声が出てきていることへの受け止めを問われ、「国民はもっと前から求めていたのに、いまごろかという感じだ。しかも、司法任せの姿勢は変わっていない」と指摘しました。
この問題では、1月31日に、前原誠司国土交通相が、「新たな局面が生まれたときには、われわれは厳しく自浄能力を発揮しなくてはいけない」、枝野幸男元政調会長が「一定の国民の理解が得られなければ、けじめを」などと語っています。
市田氏は、民主党議員の一連の発言は、自浄努力やけじめを求めるといっても、「新たな局面」などを条件にしていると強調。小沢氏は、疑惑の関係者が起訴されるかどうかにかかわらず、「税金が食い物にされた疑いがあるのだから、本人が国会で堂々と説明すべきだし、国会で政治的・道義的責任を明らかにする必要がある」と主張しました。
さらに市田氏は、鳩山由紀夫首相が1日の衆院本会議でも「捜査を見守る」と答弁していることをあげ、「結局、司法任せの姿勢は変わっていない」と批判。民主党としての「自浄能力の発揮」を改めて求めました。