2010年2月5日(金)「しんぶん赤旗」
“一件落着”ではない
小沢氏招致を 志位委員長が会見
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日本共産党の志位和夫委員長は4日、国会内で記者会見し、民主党の小沢一郎幹事長の政治資金をめぐる事件で石川知裕衆院議員らが起訴され、小沢氏が不起訴となったことについて問われて、次のように述べました。
一、小沢氏の元・現秘書の3人が起訴された。石川議員は政治資金収支報告書の虚偽記載という起訴事実そのものを認めている。これは小沢氏も、秘書との関係で当然深刻な政治的道義的な責任が問われる。
一、小沢氏自身をめぐる疑惑については、小沢事務所がいわゆる「天の声」として東北地方の公共事業の受注に決定的な力を持っていたのではないかという疑惑が指摘されている。「水谷建設」からの献金についても、そういう公共事業の受注がらみではないかという国民の税金を食い物にした疑惑が提起されている。
小沢氏の不起訴については、司法というのは法と証拠にもとづいて対応するわけで、その範囲で起訴にいたらなかったということだ。司法・検察ができる仕事は、法的刑事的責任の追及であり、司法・検察の手が及ばない政治的道義的責任を含めて究明するのが国会の責任だ。今回の不起訴処分によって決して“一件落着”にすることなく、国会が小沢氏の政治的道義的責任の有無について、しっかりと究明する必要がある。
一、今後の国会の対応として、政治的道義的責任の有無をきちんと究明するために、小沢氏を国会に招致して、集中的な審議を行う必要がある。3人の元・現秘書については、起訴になったわけだから、証人として国会に招致して真相を究明することが必要だ。