2010年2月6日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党が金持ちって本当ですか?
〈問い〉 日本共産党が金持ちだという人がいます。毎年発表される政党の収入が多いからだというのですが、どういうことでしょうか。 (東京・一読者)
〈答え〉 日本共産党は、けっして「金持ち」などではありません。
日本共産党は、企業・団体献金も政党助成金も一円も受け取っていません。党費、「しんぶん赤旗」の購読料、党支持者からの個人寄付という、党員と国民の浄財のみによって党活動の資金をまかなっています。
党員も党支持者も、悪政のもとでの生活難に直面しながら、「政治を変えたい」との必死の思いで党財政を支えています。ですから、「金持ち」などというのは、とんでもありません。
たしかに、公表された2008年分政治資金収支報告書でみると、政党本部の収入が多いのは自民党に次いで日本共産党ですが、日本共産党の場合、収入の86%が機関紙誌代金であり、その大部分は機関紙誌発行経費にあてられるものであって、直接の政治活動にあてられる資金ではありません。
これらを勘案して各政党本部の実収入を算出すると、自民党約227億円、民主党約140億円、日本共産党約95億円です。自民党や民主党の方が、はるかに「金持ち」です。
問題は収入の中身です。カネの力で政治をゆがめる企業・団体献金、国民の税金を政党が分け取りする政党助成金が収入に占める割合は、自民党が6割以上、民主党が8割以上です。主権者である国民からの個人寄付は自民党が1%、民主党は1%にもなりません。これでは、財政面でみて、国民のなかに根をもつ政党とはいえません。
これに対して、日本共産党は、個人寄付の額がほかの党よりも多く、また機関紙誌代金が収入の大部分を占めています。このことは、日本共産党が「しんぶん赤旗」をとおして草の根で広く国民とむすびつき、党支持者の財政的支えによって活動していることを示しています。
このように日本共産党は、財政の分野でも「国民とともに歩む」という政党本来のあり方をつらぬいている政党です。(三)
〔2010・2・6(土)〕