2010年2月13日(土)「しんぶん赤旗」
石川議員離党
本人も民主も無責任
市田氏 証人喚問が不可欠
日本共産党の市田忠義書記局長は12日、国会内で記者会見し、民主党・小沢一郎幹事長の資金管理団体の政治資金規正法違反事件で起訴された石川知裕衆院議員が離党したことについて、「これで一件落着とするのは論外だ」「無責任極まりない」と強調しました。
市田氏は石川議員が11日の記者会見で「現在、国会では予算案審議の最中であり、民主党にこれ以上に迷惑をかけてはいけない」と離党の理由を表明したことについて、「巨額の虚偽記載について国民におわびも説明もない驚くべきものだ」と指摘。離党届を受け取った小沢幹事長が「本人の決断だ」「素直に受理した」と述べていることについても、「まったくの他人事であり、これにもあぜんとさせられた」と批判しました。
さらに、「普通の政党なら独自に調査したり、党の規約にのっとって、処罰をするものだ」として、本人の“自発的意思”にもとづく離党届を受理しただけの民主党は「自浄能力がまったく発揮されていないと感じた」と強調しました。
市田氏は、「今回の問題の核心は、小沢氏の“天の声”によって公共事業がゆがめられたという疑惑にあるのに、何も明らかになっていない。偽証罪に問われる証人喚問が不可欠だ」と繰り返し強調しました。