2010年2月15日(月)「しんぶん赤旗」
後期医療 すぐやめて
東京・巣鴨地蔵通り 呼びかけに署名次々
「年寄りをなんと思っているのか!」。全国老後保障地域団体連絡会と東京都老後保障推進協会は14日、“お年寄りの原宿”として知られる東京都豊島区の「巣鴨地蔵通り商店街」で、後期高齢者医療制度の廃止を求める国会請願署名にとりくみました。約1時間で、103人の署名が集まりました。
東京都北区に住む71歳の女性は、「民主党はまったくいいかげんです。(廃止は)4年後なんて冗談じゃない。年寄りをなんと思っているのか。私たちの年代が一生懸命に働いて社会を支えてきた。これ以上苦しめるのは、やめてほしい」と署名しました。
「民主党に期待したけど残念。どんどん悪くなる」と署名した女性(89)は「高血圧で通院しています。お金は天から降ってはきません。取られるばかり。東京大空襲で家が焼かれ、弟を亡くしました。そうした体験をもつ高齢者いじめ。いますぐ、やめてほしい」
東京都老後保障推進協会事務局長の坂本光治さん(80)は「1分間に1人以上もの署名が短時間に集まったのは、ただちにやめて、というお年寄りの怒りの表れです。一刻も待てないという気持ちが伝わってきました」と、話していました。