2010年2月17日(水)「しんぶん赤旗」
違法な雇い止めするな
NTT契約社員 仮処分申し立て
札幌地裁
NTT東日本―北海道(札幌市)が直接雇用していた契約社員に派遣会社への転籍を強要している問題で16日、契約社員の30代の女性が「3月31日の雇用期間満了で雇い止めしない」よう、札幌地裁に仮処分命令の申し立てをしました。
NTT東日本―北海道は、契約社員700人に別会社のNTT北海道テレマート(札幌市)に転籍するよう強要。「転籍に応じなければ3月末日で雇い止めする」「転籍すれば正社員への道が開ける」などとして680人から「同意」を取りつけたものです。
日本共産党の大門みきし参院議員はこの問題で昨年12月、NTT東日本―北海道とテレマート両社を直接訪ね、違法な転籍強要はやめるよう求めました。その際、テレマート社は、契約社員らを派遣可能期間の制限がない専門26業務の登録型派遣社員として雇用する計画であることが明らかになりました。
8日の予算委員会では志位和夫委員長が雇い止め・転籍強要を告発しました。
北海道労連と通信労組の役員、弁護士らとともに記者会見した女性は、「おかしいとは思いましたが、仕事がなくなってしまうと思い、やむを得ず『同意』しました。納得がいかないので道労連などに相談し、これが許されないことだとわかって『同意』を撤回しました。みんな同じ思いで働いています」と話していました。