2010年2月17日(水)「しんぶん赤旗」

林業再生 “思いは一緒”

東京都森林組合を訪問

紙農林・漁民局長が懇談・視察


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(写真)間伐材利用のガードレール製品を見る紙氏(右)=16日、東京都桧原村にある森林組合の加工所

 日本共産党の紙智子農林・漁民局長(参院議員)は16日、東京都森林組合を訪ね、林業の再生にむけて懇談、木材加工所や間伐の現場を視察しました。

 東京都森林組合は、山梨県と埼玉県の県境の森林地帯にあります。東京都西多摩郡日の出町の組合事務所では、小峰幸憲組合長、清水久巳専務、山崎勇参事が応対しました。

 小峰組合長は、全国森林組合大会での志位和夫委員長のあいさつに謝意を表明、「北海道にくらべ急傾斜で小面積が多い。実態にあわせた林業の経営を確立していくことが大きな課題です」とのべました。

 紙氏は、木材輸入の不安定化、国土・環境保全のうえからも森林再生が大事になっているとして、「みなさんの悩みや林業の実情を聞き国政に反映させたい」とあいさつしました。

 同組合は、都内唯一の森林組合として、スギ花粉の少ない樹種への転換、森林ボランティア・レクリエーション事業、新規林業従事者の育成をおこなっています。

 清水専務は、補助事業で伐採や間伐の委託作業をしていることを紹介、「市場に出すと、所有者の手元には1本700円しか残らない。価格が安いうえ経費が他地域よりかかる。3メートル幅の作業道をつけ集約化が必要だ」と話しました。

 桧原村にある加工所で紙氏らは、間伐材利用による「ガードレール」用製品などを視察。学校施設への地元材利用について、「木のぬくもりがあり子どもは落ち着く。木は保湿性があるので喜ばれている」と、木の効用に話が及びました。



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