2010年2月19日(金)「しんぶん赤旗」
築地市場移転やめ現在地で再整備を
費用も半分以下
業者ら計画案
築地市場(東京都中央区)を土壌汚染が問題になっている東京ガス跡地(江東区豊洲)に移転する都の計画に対し、市場関係者らでつくる「21世紀築地プロジェクトチーム」(代表=斉藤隆・市場を考える会幹事長)は18日、移転をやめ現在地で再整備する計画案を発表しました。
計画案は三つの案があり、改築する際は中央区晴海の都有地を一時的な移転地として活用し、整備費は1380億円から1530億円で豊洲移転の半分以下になると試算しています。
東京都庁で開いた記者会見で、斉藤代表は「食の安全・安心を確保するには、豊洲ではだめだ」と強調し、築地再整備計画案を都議会や都などに提案すると語りました。
服部栄養料理研究会の服部津貴子会長、築地場外市場で営業している浅田宗良氏らは「築地は海外でも有名なすばらしい市場。食の安心・安全を守れる市場を守っていきたい」「これだけ大きな反対がありながら、(都は)移転するのか。次の世代に大きな禍根を残す」と語りました。