2010年2月23日(火)「しんぶん赤旗」
非正規も正規も減少
労働力調査09年 すすむ人員削減
総務省が22日公表した労働力調査詳細集計によると、2009年には、非正規雇用の労働者は、前年に比べ39万人減少の1721万人でした。非正規労働者が減少するのは、03年以降で初めてです。
減少した人数のうち「労働者派遣事業所の派遣社員」が32万人と、ほとんどを占めています。輸出大企業による「派遣切り」の激しさを改めて示しています。
一方、正社員は前年に比べ19万人減少の3380万人でした。
完全失業者のうち前職が正社員だった人も前年比で22万人増の80万人と、増加幅が過去最大に達しています。人員削減が正社員にまで及んでいることを示しています。
労働者全体の中に占める非正規雇用の比率は、前年から0・4ポイント減少し、33・7%となりました。非正規労働者数が減少しているものの、正社員も大きく削減されたためです。非正規雇用比率は依然として3人に1人を上回る高い水準のままです。
失業期間は大幅に長期化しています。336万人の完全失業者のうち、失業期間が3カ月以上の人は、前年から48万人増加の214万人。比較可能な03年以降で最大の増加幅です。このうち、1年以上の失業期間の失業者数も、前年から8万人増の95万人と大きく増加しています。
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