2010年2月23日(火)「しんぶん赤旗」
非正規削減 派遣が大部分
失業期間が長期化
09年10〜12月 労働力調査
総務省が22日公表した労働力調査詳細集計の2009年10〜12月平均結果によると、正社員は前年同期比47万人減の3343万人でした。非正規雇用労働者は36万人減の1760万人でした。そのうち派遣社員の減少が35万人と大部分を占めています。
非正規雇用比率は、34・5%と前年同期と比べ0・1ポイント低下しているものの、依然として高水準です。
また、完全失業者331万人のうち、失業期間が3カ月以上の人は、前年同期に比べ60万人増加の231万人でした。このうち、失業期間が、6カ月以上1年未満の人は、43万人増の81万人でした。1年以上の長期にわたる人は、8万人増の99万人でした。
一方、雇用情勢のあまりの厳しさに、求職活動をあきらめる人が増加傾向にあります。所定期間に求職活動をしなかったため、失業者には含まれない人の中で「適当な仕事がありそうにない」とする人は164万人で、前年同期に比べ15万人増加。このうち、「今の景気や季節では仕事がありそうにない」としている人が前年同期比14万人増の31万人となっています。
完全失業者の中でも、「条件にこだわらないが仕事がない」とする人は、前年同期比18万人増の44万人、「求人の年齢と自分の年齢とがあわない」とする人が8万人増の55万人となるなど、雇用情勢は依然として厳しくなっています。
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