2010年2月24日(水)「しんぶん赤旗」

志位委員長、派遣法をめぐり労働組合役員らと懇談


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(写真)懇談する(左から)派遣ユニオンの関根秀一郎書記長、全国ユニオンの鴨桃代会長と志位和夫委員長=23日午前、東京都新宿区

 日本共産党の志位和夫委員長は23日、東京都内の首都圏青年ユニオンを訪れ、党主催の経済懇談会「経済危機から国民のくらしをどう守るか」(3月11日)への参加を案内し、役員、青年組合員と懇談しました。

 冒頭志位氏は、国会質問を紹介しながら、政府の労働者派遣法改定案の問題点について4点にわたってのべました。(1)製造業派遣で「常用型雇用」が、登録型派遣で「専門26業務」がそのまま禁止の例外とされている二つの抜け穴がある(2)派遣先が「事前面接」などで派遣労働者を「特定する行為」の解禁などの改悪点(3)実効性が乏しい「みなし雇用」制度など(4)3〜5年の実施先送り―などです。

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(写真)懇談する首都圏青年ユニオンの武田敦委員長(左から2人目)、河添誠書記長(左端)と志位和夫委員長(右)=23日午後、東京都豊島区

 志位氏はこれらを指摘し、「改正案は、多くの問題が山積しており、容認できるものではない」と、抜本改正にむけて大きな国民運動をともにおこしたいと語りました。

 「説得力のある、いい質問でした」と応じた河添誠書記長は、派遣法改正案の大穴に加えて、事前面接などの改悪点に言及。「この間、共産党にがんばっていただき、力づけてもらっています。弱者のための政治をつくろうということに共感しています」とのべました。

 「派遣切り」にあい、首都圏青年ユニオンの組合員として裁判をたたかっている鈴木重光さんらのリアルな実態に耳を傾けた志位氏。話題は、派遣法だけでなく、労働者の解雇後の生活設計までおよび、終始なごやかに懇談しました。最後に志位氏は、「労働者派遣法抜本改正にむけて共同してたたかいましょう」とよびかけ、握手しました。

 志位氏はまた、全国ユニオンの鴨桃代会長、派遣ユニオンの関根秀一郎書記長とも懇談し、志位氏が国会報告を行い、多方面にわたって意見交換しました。

 両方の懇談には、日本共産党から、寺沢亜志也政策委員会事務局長、水戸正男労働局長らが同席しました。



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