2010年2月27日(土)「しんぶん赤旗」
JAL問題
安全を第一義的に
穀田議員、政府に迫る
日本共産党の穀田恵二議員は26日、衆院国土交通委員会でJAL(日本航空)再建問題について質問し、公共交通機関として、「安全」を第一義的に考えた再建を目指すべきだと政府に迫りました。
穀田氏はJAL破たんの原因と責任について、アメリカと財界・ゼネコンからの過剰な空港整備や大型機材購入の圧力など自民党政権下の空港・航空政策のゆがみにあるとし、それを是正してこそ真の再建ができると指摘しました。
その上で穀田氏は、「安全運航を支えるのは、必要な要員と労働条件の確保による労働者のモチベーション(やる気、意欲)だ」と政府の認識をただすとともに、「再建にあたって(企業再生支援)機構も、大臣も現場の労働者の声を聞くことが欠かせない」と主張しました。
前原誠司国土交通相は「安全があって、信頼があって企業が成り立っていく。特に国交省関連の企業は命を預かっている。(安全第一を)徹底していきたい」「モチベーションを高めていくことは大事だ。いろんな機会に現場の方々と意見交換をしたい」と述べました。
また穀田氏は、再建に当たって大事なのは国民の理解を得ることであり、そのためには透明性、公平性を確保することが重要だと強調しました。前原国交相は「透明性と公平性を一対のものとしてやっていきたい」と答弁しました。
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