2010年2月27日(土)「しんぶん赤旗」
医療崩壊・貧困打開へ
民医連総会分散会 各地の活動を交流
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連、鈴木篤会長)は26日、京都市内で、前日に引き続き、第39回定期総会を行い、運動方針案や新しい綱領案を討議しました。13の分散会に分かれ、貧困の拡大による健康破壊や医療崩壊をどう打開していくかなど各地の取り組みも交流しました。
岡山県の代議員は、倉敷市内の大量派遣切りによる失業者を対象に、事務所も確保して月2回、夜に公園などを回り、食事の提供や生活相談をする取り組みを紹介。相談が相次ぎ、民医連の活動に確信を深めていることを報告しました。
福岡県の代議員は、「ナースウエーブ」の活動を報告。入院患者に誕生日カードを送って喜ばれるなど、日常の民医連の看護師の活動をDVDに収録。病院見学にきた看護師志望者などにみせて感動をよび、若い看護師自身も元気になっていると報告しました。
埼玉県の代議員は「介護ウエーブ」の取り組みを紹介。「介護の仕事の専門性とやりがいをアピールすることが重要」と、介護職の活動を紹介した事例集を800部作成。学校訪問で配布、青年職員の獲得に活用。あわせて事例集で紹介された職員も元気になっていると話しました。
愛媛県の代議員は、保険料滞納で国保証や後期高齢者保険証を「窓口とめおき」されていた高齢者などを訪問、市と交渉して撤回させた経験を紹介。「市の職員も『実は気になっていた』とのべた。後期高齢者医療制度の廃止運動とともに、保険証取り上げの実情をつかんだ対応も必要だ」と強調しました。
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