2010年2月28日(日)「しんぶん赤旗」
林業再生へ熱く語る
高知 共産党シンポで森林組合長ら
紙議員出席
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森林面積が84%を占める日本一の森林県、高知県の香美(かみ)市で、日本共産党高知県委員会などは27日、「森林と林業の再生を考えるシンポジウム」を開きました。趣旨に賛同した県森林組合連合会が各森林組合に参加案内するなど各地から250人が参加、山と森を守る共同の広がりを示す集会となりました。
林業関係者や市町村議員らが顔をみせ、「山の仕事に夢をもって取り組めるようにしたい」(第三セクターとされいほく・石垣久志業務課長)など期待を寄せ、地元香美市の門脇槇夫市長が歓迎のあいさつをしました。
パネリストの林業家、小笠原徳孝氏は「収入間伐で生活しているが価格低迷で生活がなりたたない。木材の価格保障が必要です」と話しました。
香美森林組合の野島常稔組合長は、山林を「団地化」し効率的な森林管理と人材育成をし、森林管理者としての役割を果たしている経験をのべました。
梼原(ゆすはら)町森林組合の中越利茂組合長は、再生可能な環境にやさしい林業の取り組みを語り、県林業振興・環境部の臼井裕昭部長は県の林業政策を説明しました。
県森林組合連合会の戸田文友会長は「森林を取り巻く環境が厳しいなかでシンポジウムを開いていただいた。みなさんの意見を聞いて今後の森林組合の運営に生かしていきたい」とあいさつしました。
日本共産党農林・漁民局長の紙智子参院議員は、森林は国土を守るにとどまらず、産業として素晴らしい潜在力をもっていると強調。木材の輸入依存を改め国産材の需要をふやす、山村のまもり手を支援する―施策の重要性を訴えました。
会場から30人以上が質問し、戸田会長、紙議員がパネリストと一緒に答えました。
党県委員会は、春名なおあき参院高知選挙区予定候補を先頭に森林組合や営林局、林業関係団体100カ所を訪問してきました。