2010年3月2日(火)「しんぶん赤旗」

年金など差し押さえ問題

佐々木議員に「検討する」菅氏


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(写真)質問する佐々木憲昭議員=1日、衆院財務金融委

 菅直人財務相は1日の衆院財務金融委員会で、差し押さえが禁止されている年金や児童手当などが銀行口座に入金された直後、地方自治体に差し押さえられている問題について、「政府税調でしっかり取り扱いたい」と、改善の検討を表明しました。日本共産党の佐々木憲昭議員への答弁。

 佐々木氏は、4月に施行される「子ども手当」に国税・地方税の滞納処分による差し押さえを禁止する措置があるが、児童手当にも同様の規定があったにもかかわらず、残高のほとんどない銀行口座に振り込まれた直後、県税事務所に全額差し押さえされた事例があると指摘しました。

 菅財務相は「残高のない口座に振り込まれた手当を狙いうちすることは法の趣旨に反する」と答弁しました。

 さらに佐々木氏は北海道千歳市が79歳の高齢者の年金を差し押えている問題を取り上げ、「生活実態の調査もせず年金の差し押さえをするのは違法行為だ」と指摘しました。

 菅財務相は「自治体の判断だが、本来は実態調査を先にすべきだ。支払い能力がなければ調整して判断すべきだ」と述べました。


早生まれ高校生 所得控除に差

佐々木氏「是正を」

 日本共産党の佐々木憲昭議員は1日、衆院財務金融委員会で「子ども手当」導入にともなう負担と給付の問題に関連し、早生まれの子どもは高校1年生のときに所得控除に差が出ると指摘し、是正を求めました。

 16歳以上が対象となる特定扶養控除の資格は12月31日の年齢で決めるため、早生まれの子どもは高校1年のとき15歳とみなされます。16歳未満が対象となる扶養控除は廃止されるため、早生まれの子どもは、まったく扶養控除を受けられなくなります。

 菅財務相は「気付かなかったことを指摘していただいた。一部の人に不利にならないように(税調の)プロジェクトチームで検討したい」と答えました。



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