2010年3月8日(月)「しんぶん赤旗」
参院選 政治を前に動かす党の躍進必ず
福島・郡山 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は7日、遊説先の福島県郡山市内での記者会見で、4カ月後に迫った参院選に臨む党の基本的立場を話し、「日本共産党の躍進で、前進の第一歩を踏み出した日本の政治を、さらに大きく前に進める選挙にしたい」と決意を表明しました。
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志位氏はまず、「今度の参院選は、退場の審判が下った自民党政治に代わって、どういう新しい政治をつくるのか、政治の中身が正面から問われる選挙になる」と強調しました。
日本共産党は、▽「異常なアメリカいいなり」政治をただして「独立・平和の日本」をつくる▽「異常な財界中心」の政治をただして「ルールある経済社会」をつくる―という二つの大きな改革を正面に押し出しながら選挙戦をたたかっていきたいと表明しました。
また、志位氏は、「総選挙以後の半年の政治のプロセスを通じて、各党の役割が試され、浮き彫りになりつつある」とのべました。
民主党政権は、「国民の圧力で部分的には前向きの施策も行うが、肝心要の点では国民の期待を大きく裏切りつつある」と指摘。後期高齢者医療制度の撤廃先送り、労働者派遣法改正問題をめぐる「使い捨て」労働の温存、米軍普天間基地問題での公約からの重大な後退などをあげるとともに、「政治とカネ」の問題でも民主党は自浄能力を発揮できないでいるとのべました。
一方で、自民党は、「国民に厳しい退場の審判を下されながら反省がなく、新政権に対して政治をもっと悪くする立場での後ろ向きの攻撃に終始している」と指摘。国会でも、沖縄県名護市への新基地建設計画の遂行を迫ったり、高校の授業料無償化中止や消費税増税を求める予算案組み替え動議を提出していると批判しました。
そのうえで、志位氏は、「日本共産党が、あらゆる問題で、政治を前に動かす『建設的野党』の立場で奮闘している姿が、全体の政党配置の中で浮き彫りになりつつある」と強調。「二つの異常」をただして、「国民が主人公」の新しい日本をつくるという大きな改革の方針を示し、その立場で一歩でも二歩でも政治を前に動かすために奮闘する中で、一連の積極的な成果もあがりつつあると話し、「この党の値打ちを全有権者規模で広げに広げ、必ず躍進をかちとりたい」と決意をのべました。
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