2010年3月9日(火)「しんぶん赤旗」
住み続けられる夕張に
「財政計画」で党議員 総務相へ要請
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日本共産党の紙智子、大門みきし、山下芳生の各参院議員は8日、国会内で原口一博総務相に対し、財政再建団体となった北海道夕張市の「財政再生計画」が、憲法25条を住民に保障し、住み続けられるまちづくりと両立できる計画となるよう「夕張市『財政再生計画』に関する緊急申し入れ」を行いました。
紙氏は「夕張市は住み続けることが大変な状態だ。高齢者の6割は年収80万円以下で、公共料金の負担も大きい。東京23区の面積で小学校を一つにする計画がある」と現状について述べ、「計画期間を短縮するために国からの支援が必要だ」と訴えました。原口総務相は「期間が長すぎる。国の施策で資源を投じて支えていきたい」と表明しました。
原口総務相に手渡した申し入れ文書は、夕張市内で実施される国等の公共事業の市内企業への優先発注、公設医療機関の充実、老人福祉会館の維持・運営費への財政的支援などを求めています。
さらに「すべて、住民に負担をかぶせる『財政計画』では、自治体の再生はもとより、住民のいのちと暮らしも守ることができない」と強調。国の支援のもとで「財政再生計画」の期間の大幅短縮、交付金・交付税などの復元と新たな支援策の実施を求めています。
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