2010年3月11日(木)「しんぶん赤旗」
不必要な融資受け利子払い4513万円
小沢氏側、原資隠ぺいか
不動産購入
井上議員追及
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民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が、潤沢な資金がありながら、わざわざ銀行から融資をうけ不動産を購入、4513万円もの利子を払っていた―。日本共産党の井上哲士議員は10日、参院予算委員会で、不可解な資金の流れを追及しました。
井上氏が取り上げたのは、「陸山会」が1994年から2003年にかけて購入した12物件の不動産のうち、都内のマンションなど5物件。(表参照)
井上氏は、政治資金規正法違反(虚偽記載)事件の舞台となった東京・世田谷区の土地購入では、購入原資偽装の疑惑が指摘されていることを強調。銀行融資を組み込めば不動産購入の原資特定は難しくなるとして、「資金がありながら使わず、多額の利子を払って不動産を購入する。おかしいと思わないか」と迫りました。
井上氏は、07年に「陸山会」の大量不動産購入が問題になった時の小沢氏の説明に、鳩山首相が「一点の曇りもない。全国から集まった浄財を一番有効に使う方法が考えられている」ともち上げていたことを指摘。「今もこの認識か」とただすと、首相は「説明責任が果たされていないという思いは私も共有している。小沢氏が説明されるべきだ」と答えました。
井上氏は、2月の資産報告で「陸山会」所有のマンションが小沢氏の資産になっていることを取り上げ、「登記は小沢名でも陸山会の資産」としていた小沢氏の発言に反していると首相の認識をただしました。
鳩山首相は「小沢氏が適正な価格で買ってもおかしくない」と答弁。井上氏は「いつ、どんな価格で買ったのか、まったく不透明だ」とのべました。
井上氏は、世論調査でも83%が小沢氏の国会での説明を求めていることにも触れ、疑惑解明のため小沢氏の説明が不可欠だとして、証人喚問を要求しました。
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