2010年3月11日(木)「しんぶん赤旗」
官房機密費 すでに3億6000万円支出
塩川氏追及 政府、使途明かさず
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平野博文官房長官は10日の衆院内閣委員会で、昨年9月の鳩山政権発足から2月末までに、総額3億6000万円にものぼる官房機密費(内閣官房報償費)を支出したことを認めました。日本共産党の塩川鉄也議員の質問に対する答弁。
平野氏は新政権発足時に「そんなの(官房機密費)があるのか」と述べていましたが、その後も機密費の“恩恵”に浴し続けていることが明らかになりました。
塩川氏は質問で、平野長官の判断で昨年9月から今年2月にかけ、毎月6000万円を決まって支出していることを指摘。「なぜ6000万円なのか」とただすとともに、使途を明らかにするよう迫りました。
平野長官は、「必要だと思ったから請求している」と述べ、使途については「相手様のあること」「使い道を明らかにすることで国益を損なう」などとして、使途の非公開は適切な対応だと強弁。旧自民党政権と同様、“国家機密”を盾に使途公開を拒否する姿勢を示しました。
平野長官が、来年度からは「国民に理解してもらえる対応を検討する」と述べたのに対し、塩川氏は「その姿勢では、国民に対する説明責任を果たすことはできない」と厳しく批判し、「今年度の分も、できることは直ちにやるべきだ」と改めて支出ずみの分の使途も公開するよう要求しました。
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