2010年3月11日(木)「しんぶん赤旗」

官房機密費

塩川氏追及「料亭も含むのか」

安倍官房長官時「会合」で500回超


 日本共産党の塩川鉄也議員は10日、衆院内閣委員会で、安倍晋三元首相が小泉政権時の官房長官在任中にあたる約11カ月間(2005年11月〜06年9月)に、「会合」目的で計504回もの官房機密費(内閣官房報償費)を支出したことを明らかにしました。

 塩川氏は、鳩山内閣の「機密費」情報不開示決定を不服として市民団体「政治資金オンブズマン」が起こした行政訴訟で、内閣官房が裁判所に提出した資料をもとに安倍長官当時の同機密費の支出回数を集計。その結果、11カ月間に「情報調査対策費」として372回、「活動関係費」として132回の「会合」費用が、それぞれ支出されていることが判明しました。

 塩川氏は、同機密費のうち、「贈答品」(25回)や「慶弔費」(22回)に比べて、「圧倒的に多いのが会合だ」と指摘。01年4月に日本共産党の大森猛衆院議員(当時)が決算行政監視委員会で示した「灘萬山茶花荘(なだまんさざんかそう)」など複数の高級料亭を含む支払先や官邸の電話番号を明記した銀行あて「総合振込依頼書」の写しを提示。「料亭で会合をした場合の支払いも、『会合』に相当するのか」とただしました。

 平野氏は、「当時の官房長官がそういう判断をしたかどうかは承知していない」と述べ、旧政権の支出については関知しないとの姿勢を示しました。

 塩川氏は、「しっかり事実関係を明らかにするのが、当委員会の責務だ」と述べ、官房長官経験者に事情を聞くなどして、機密費の使途を解明すべきだと重ねて主張しました。



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