2010年3月11日(木)「しんぶん赤旗」
与野党協議機関で国対会談
穀田氏「疑惑解明が先決」
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与野党国対委員長会談が10日、国会内で行われ、公明党が呼びかけた「政治とカネ」の問題に関する与野党協議機関の設置をめぐって協議しました。会談では、協議機関の設置について、民主党など与党側が賛成しました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「『政治とカネ』の問題では、現に焦点になっている民主党の小沢一郎幹事長らの疑惑の解明、証人喚問を優先すべきだ」と主張。それに資する協議機関でなければならず、問題を棚上げするようなやり方には反対だと強調しました。さらに、この与野党協議機関は幹事長レベルの協議とする考えが伝えられているが、民主党の幹事長は疑惑の当事者だという問題もあると述べました。
しかし、民主党の山岡賢次国対委員長は、証人喚問などの要求には一切応じないというこれまでの態度については変わらないとの考えを表明。自民党の川崎二郎国対委員長は国会招致要求などがまったく前進がないというなら了とできないと、穀田氏の提起に同調。協議は整いませんでした。
穀田氏は会談終了後の会見で、協議機関が設置された場合、企業・団体献金の禁止を最大のテーマにすべきだと強調しました。