2010年3月11日(木)「しんぶん赤旗」

空襲 補償立法求める

全国の被害者 国会議員と懇談

小池・赤嶺・笠井3議員が参加


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(写真)国会議員と全国空襲被害者との懇談会で発言する名古屋空襲被害者=10日、衆院第1議員会館

 差別なき戦後補償を求めて、全国の空襲被害者と国会議員の懇談会が10日、国会内で開かれました。

 東京大空襲の遺族らが呼びかけて、東京、名古屋、大阪の空襲被害者と63人の国会議員、秘書ら約140人が参加しました。

 主催者を代表して、東京大空襲訴訟原告団長の星野弘さんが「憲法にもとづいた公平な戦後処理をしてもらいたい」とあいさつしました。

 同弁護団の中山武敏さんは、昨年12月の東京地裁の判決が被害の深刻さを認め、「戦争被害者救済は立法を通じて解決すべきだ」と指摘したとのべて、国会議員らに「立法化を働きかけてもらいたい」と呼びかけました。

 大阪空襲訴訟の原告の安野輝子さん(70)は、6歳のとき、2度の空襲で左足のひざから下を奪われました。「どれだけ時間がたっても風化することはありません。求めているのはすべての空襲被災者が国の謝罪を受け、補償されること」だと訴えました。

 日本共産党から小池晃参院議員(政策委員長)と赤嶺政賢、笠井亮両衆院議員が参加しました。

 小池議員はヨーロッパでは国家が空襲被災者の個人に対する補償をしていることを紹介し、「日本政府はいままで背を向けてきました。立法措置も含めて政治の責任が問われており、国会では超党派で運動を進めていきたい」とあいさつしました。



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