2010年3月12日(金)「しんぶん赤旗」

津波被害

養殖業に支援強化を

高橋議員要求 担当相は「検討」


写真

(写真)質問する高橋ちづ子議員=11日、衆院災害対策特別委

 日本共産党の高橋ちづ子議員は11日の衆院災害対策特別委員会で、チリ大地震による津波で被害を受けた養殖漁業への支援強化を求めました。現場調査をふまえた質問に議場から「漁民の声だな」と声がかかりました。

 高橋氏は、被害を受けた宮城県塩釜・松島地域は全国のカキの種苗の8割を生産していて全国の漁業に与える影響も大きいと指摘し、政府の認識をただしました。中井洽防災担当相は「被害を幅広く把握し、できる限り国としてお手伝いしたい」と答えました。

 さらに高橋氏は、養殖漁民が、自分の養殖設備が壊れ海に流されているのに、まず真っ先に公共の航路確保のための浮遊物の片付けにあたったことを紹介。「せめて、1日500リットル消費する(漁船の)ガソリン代の補助があってもいいのではないか」「(支援の)スキーム(枠組み)がないならつくるべきだ」と提起したのに対し、中井担当相は「検討させてください」と答え、補助も視野におく考えを示しました。

 高橋氏は、「壊された養殖設備を直し収入が出るには3〜4年かかる」と述べ、漁協が検討している漁業施設リースの試みや、公的融資制度への利子補給に対し国として援助をすることを求めました。



もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp